ワンセグ放送について書いた記事「ワンセグの基礎知識固めと、派生して考えられること。」に、ニセモノの良心の孝好さんからコメントをいただきました。
孝好さんは地方局にお勤めのメディアの中の人ですけど、コメントのなかで「ワイドショーよりどうぶつの森の方が面白いですから。」といっておられ、興味深いですね。
どうぶつの森って、ゲーム内に自分が関わらないとやっていけない要素や、逆に自分だけではなんともならない要素もある。
また、ほかのユーザーと繋がる要素もありますね。
ユーザーがそこに割く時間って一日単位では大したことなくっても、トータルではすごく長いですよね。
あと実際にプレイしてなくっても、マインド的には長い時間関わっている。
そういう深いユーザー体験をさせようとすると、テレビ番組はまったく別のものになりそうです。
ゲームのなかから要素を借りるとすれば、たとえばユーザーの任意の時間の長さでコンテンツに関われる時間枠という概念にとらわれない放送があったとしましょう。チャンネルをあわせると、Second lifeのような世界にダイレクトに繋がってしまう。
そうなると、視聴者の体験は時間枠の終わりによってさえぎられる事は無くなり、気に入った番組をとことん楽しむことができるようになります。
たとえばその中で、無料で普通に見られるムービーがあったとします。
このムービーは今週は無料開放ですが、もっと先が見たくなった人は、そこで料金を払うと来週まで待たずに見られる仕掛けもできそうです。
スポンサー広告枠は、視聴者率がよい時間帯を買うのではなく、人がたくさん集合するイベントや立ち寄り先を買うことになるでしょう。
テレビはぼんやり眺めていてもどんどん話を続けてくれる装置ですけど、より深い体験や関わり方をしたいなとユーザーが思ったとき、うまく取り込んでいける仕組みを作るなら、いまの放送スタイルとちょっと変わったフォーマットがあればいいと考えます。
ユーザー体験が深まった例の関連リンク:
▼ 仮想世界でビジネスチャンスをつかむ人々(上)
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