グーグルビデオとYouTubeが、著作権で保護されたビデオ映像が無許可で公開された件で、American Airlinesからデータをアップした人物を明かすよう要求されました。
▼ グーグルとYouTubeに召喚状--アメリカン航空の訓練ビデオ公開問題で
American Airlinesの客室乗務員訓練ビデオの一部を何者かがYouTubeとGoogle Videoにアップロードした。
American Airlines広報担当のTim Wagner氏によると、同社は2月21日、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)の下で両社を召喚したという。
YouTubeは二月末に、TV番組の無断掲載でNBCから抗議を受けましたが、それに続く(話題にならないだけで他にもいっぱいあると思われる)著作権関連トラブルです。
動画配信ハブとしての逡巡が、このように書かれています。
間にはさまれて身動きがとれなくなっているのが、ISPやホスティングサイトだ。両業者は、ユーザーのプライバシー保護を優先すべきか、著作権法を守るべきかの選択を迫られている。
これは、グーグルやYouTubeが、ポジションをはっきり取れば済む話です。
そしてそのポジションは、口には出さないけど、メジャーなコンテンツホルダーと提携していく方向を進めていることから、当然そちらに配慮した行動をとるのは明らかです。
そして、YouTubeに画像をアップロードするには、個人のアカウントを登録する必要があるので、「どのアカウントか」の特定は出来るでしょう。
テレビ番組やプロモーションビデオなどは、とても人気があって人を呼べますけど、無断で公開すれば処断される可能性があります。
今後は、配信ハブはデータアップした個人を守ってくれない。むしろ訴訟リスクはアップした個人に全て負わせるようになるでしょう。
このケースがその先鞭となるのかな?
あと、ビデオデータのなかでも「これは安心して配布していいよ」とされるものは、GLPやCCといったオープンライセンスを表示して、区別する動きがあるかもしれませんね。
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