(「これって、Webコンテンツのプロモーションになってませんか?」より続き)
YouTubeは、SNSの持つ有用な仕組みを利用しています。
面白いネタ画像をおかずに、みんなで遊べる場所を提供しているわけですね。
共通のネタを挟んで話し合うことでひとを繋げる仕組みがベースになり、コメントを付けられたり、お勧めしあったりできるようにします。
義務付けられているわけではなく、おしゃべりしているうちに、それが作品への評判として付与されていくのです。
これは別の見方をすると、
YouTubeで公開すれば、レーティングや口コミ評価を受けられることになります。
そうした「他のユーザーを説得する信用情報」をまとった状態で、映像作品はあちこちからリンクを張られたり、ブックマークされ、広まっていきます。
もしもこの行動、すなわち「作品にレビューを付けたうえで紹介する」のを雑誌広告としてやったら、どれくらいのお金が掛かるとおもいます?
ちょっとした費用ですよ。
クリエイターからすればYouTubeは、やたらに金のかかるプロモーションをほぼ無料でやれる可能性があるのです。
一方YouTubeの中身は一応サインアップなどがあって、クローズドな面がありますが、外から自由に見られるよう開放されてます。
なんだか妙な感じがしますよね。
SNSの解説のなかでは「暗に「つながりをもちたくない人を排除する」という意図も持つ(by はてな)」なんて言葉もききますから。
じつは、完全にクローズドにしてしまうと、映像を公開しても広まらないことになります。
プライベートビデオならそのほうが好都合ですけど、エンターテインメントを意図した作品だったら致命的な弱点です。プロモーションになりませんからね。
YouTubeは、前述した魅力を成立させるために、完全にクローズドにはしないんですね。
違う側面で、こうしたサービスをプロモーションに使おうと思ったら、映像製作者は頭をもう一ひねりしないといけません。
やたらにダウンロードされるけど、売上には結びつかないというのは悲劇です。
だからどこかを“寸止め”にした作品でいかに買う気にさせるかという、別の頭脳労働が発生します。
そういう背景では、tomozo3さんの言った [高画質版ほしいね] というのは、サンプル版を流す人がもっとも聞きたいキーワードですね。
「Usotsuki」は誰かの流した海賊クリップかもしれず、おおぴらに語るには憚られるかもしれないけど、意図してやられたプロモーションだとしたら成功反応だし、プロモーション手法とか、どのくらいのクオリティで食いつかせることが出来るかといった現実的ノウハウにもなりそう。
研究してみると、いろいろ得るものがありそうです。
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