iPodに追いつけ追い越せと競合メーカーが頑張るなか、Amazonがちょっと異なる性質のビジネスを仕掛けようとしているようです。
▼ アマゾン、「ハードウェア込み」の音楽配信サービスを検討か
Amazonは家電メーカーと共同で独自の音楽プレイヤーを開発し、このサービスの契約者に割引価格で提供することを考えているという。この音楽プレイヤーには、楽曲がプリロードされて出荷されるほか、同社は契約者が過去にCDを購入している場合、その情報に基づいて楽曲のレコメンデーションを行う可能性も検討している。なお、このサービスの料金は明らかにされていないが、同種のサービスを提供するNapster、AOL、RealNetworksなどでは、1カ月あたり5~15ドルの料金を設定している。
小売業者でもコンテンツをきっかけにして、こういう商売の仕方があるのか。と勉強になった次第。
ハードウエアを商品パッケージと捉え、ハード自体は割引。
でも追加する音楽コンテンツを売りこむチャンネルを確保していって、そこにコンテンツを流していくことで長期的に稼ぐわけですな。
そうしたやり方だとiPodとは儲けを産むドメインが全く違いますね。
iPodはプレーヤーの売上が儲けを産むので、コンテンツは安く、プレーヤーが高い構成になっています。
Amazonはその逆の構成になりえます。
iPodは、新しいプレーヤーが発表されると、やたらに買い足すことができないほど高価なので、悩ましいんです。
けれどプレーヤーが割りと安いのであれば、機種変更のたびに買い換える行動も出てくるかもしれません。
ビデオが見たいと思ったら機種変更。音楽だけを掛け続けでOKだと思ったら機種変更。というふうに。
見た目は似てるけど、なかは違う。
勉強になるなあ。
これについて既視感があった。
端末を安くばら撒いて、その後の使用料で長く稼ぐ方式は携帯電話ですよ。
あと、買ったものにもともと入っていて、使っているうちに無くはならないものになって、購入してしまうものといえば、PCにプリインストールされている60日無償期間付きセキュリティソフトです。
これもロングテールなビジネスっていうんですか?
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