※この記事は、ミズタマのチチとVod reportに、同時掲載しています。
どうぶつの森があちこちに出現していた会場で、Podcastingでビジネスを成立させるには?とか、
どんどん肥大化するPodcastを流通させるインフラを見通しながらの著作権の話などを聞いた。
ビジネスの話は、まだちょっと公に出来ないとのことで、ナイショだった。
でも、ちょろちょろっと出てきたところによれば(全体の1,000分の1も掴めてないが)、
鍵になるのはPodcastにテロップなどのテキストデータを組み込み、かつ、映像と同期を取ったりするコントロールあたりらしい。
だとすると、ここなんて、良い線いってるんじゃないの?と思ったり。
甚だもっと聞かせてプリーズなのですが、来年にはもっと聞かせてくれるだろうと期待してます。Yさん。
そして、もう片方のインフラの著作権について、備忘録をしたためておく。
ベルギーのAさん、参考になりました。ありがとうございます。
●肥大化するPodcastとインフラ。
先日Engadget japaneseで拾った記事によると、アップルがオンデマンドのビデオストリーミングサービスをやるかもしれない。
どういうことかというと、映像の、それも1時間2時間ものといった長尺のものは、データ量がハンパでないし、待たされるのは億劫だ。
だいいち、何百メガ~何ギガというサイズのファイルが自分のコンピュータのHDに居座るのはかなり邪魔。
これをストリーミング配信しても、視聴者が増えたらパンクしちゃうし。
そこで、アップルはこう考えた。
ユーザーがiTunesで映画を購入したとする。そうしたら.macアカウントのiDisc(アップルに保管されてるサーバ。ディスクスペースの名義はユーザーなので自分専用として使える。)に保管してもらう。
で、ユーザーが見る際には、この自分専用のiDiscから、ストリーミングによる再生を行う。
ユーザーPCのHDを圧迫せずに、しかもスムーズな再生で、バッチグー!
というわけだ。(詳しくはリンク元を参照されたし。)
ただ、この話、悪くないのだけど、帯域消費はどうするんだろう?という面がある。
帯域というのは厄介なのですよ。
音声だとそうでもないかもしれないけど、映像になるとデータ量が大きいから、あっという間に帯域を消費してしまう。
実はVod reportも毎月ひやひやしてます。
だから、ディスクスペースのほかに使える帯域だけを手当てしてくれるサービスや料金プランがあったら、是非利用したい。
iDiscを利用したとしても、そこからユーザーのモニターへつづくところでは、それなりの転送量が発生し、ヘビーユーザーになればあっという間に「帯域がヤバイ!」となるだろう。
●負荷分散の切り札はP2Pなのだが。
上記のような状態になると、帯域や容量などの負荷を分散できる仕組みとしてP2P(ピア・ツー・ピア)が有望視されてくる。
でも、このP2Pでは違法コピーファイルが出回るとの暗いイメージが付きまとう。
もし、諸事情から、やはりインフラはP2Pでやっておこう。となった場合、著作権やDRMをどうやって行くかは、避けることが出来ない壁になるはずだ。
「最近では最大手のビットトレントが違法行為防止の合意をしたが(上・下)、かつて名を馳せたグロックスターやカザーは、閉鎖に追い込まれたか、閉鎖まで秒読みというとこまで追い込まれている。
公のサービスでは、著作権をクリアしていなければ、行く末はないわけだ。」
クリエイティブコモンズやPodsafe Music Networkなどで、著作者が公開度を示し、コントロールしたとしても、P2Pネットワークに載ったとき機能するか?というのは、多分まだ未解決なことがあると思う。
●さて、また勉強だ。
海外のPodcast利用では、メジャーなP2Pソフト・ビットトレントをつかって落とすのがポピュラーらしい。お話を聞かせてくれたAさんは「なんで日本では使われないのか不思議でしょうがない」といっていた。
まあ、日本の都市部みたいに高速常時接続なんて環境は、地球全体でみれば少数派なんだから、細いバンド帯で落とすとなると、必然的にP2Pを使うことになるのだろう。
しかし、日本もいくら回線が速いとはいえ、2時間映画をダウンロードする事態になったら負荷分散は必須なので、本格的なVideo on Demandサービスが到来するとき、P2Pテクノロジーは避けて通れない課題、または関心事としてたち現れるはず。
近々に体験しておこう。
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