▼ オンラインでも「交通渋滞」の懸念--ビデオ配信量の急増を受け
あらゆるコンテンツが配信されている。この現象がインターネットサービスプロバイダ(ISP)のネットワークにとっての新たな負荷となり、ISP各社は自社の回線容量を急増させる必要性を感じている。
(中略)
そして今、一部の新興企業(その一部には見慣れた顔の人もいる)が、ネットトラフィックの交通整理の役目を果たそうと身を乗り出してきた。自分たちなら、映像トラフィックの急増をうまく管理し、ネットワークを健全な状態に保つことができるというのだ。
交通整理をどうやるか具体的な方法は書いてありませんでしたが、かわりに温故知新ともいうべき事例がありました。
1990年代末、音声や映像のオンラインストリーミングが初めて行われたときにも、ウェブコンテンツ企業はよく似た問題に直面していた。(中略)世界中のISPネットワークの中に数千ものサーバを置き、コンテンツ検索中のユーザーがメインホストに一度に押し寄せるのではなく、ローカルサーバから情報を入手できるようにしたことが功を奏したのである。
ユーザーを買い物客に、ビデオのあるところをスーパーに例えると、スーパーが一箇所しかない場合は、そこに続く道はすぐに渋滞してしまいます。
しかし、同じ品揃えのスーパーを各地に作り、買い物客がそれぞれの地元に買い物するようになると、全体として渋滞に悩まされることなく、スムーズにいける。ということです。
転送量が問題だとするなら、ユーザーのなるべく近くにスーパーを増やせばいいことになります。
コンテンツはますますリッチ化し、また視聴できる機器も増え、利用者も増えるでしょう。
データ量が減衰するということはないと思われます。
したがって映像データを溜め込んで中継拠点にするビジネスというのは、たえずニーズのある業種になるかもしれません。
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